昨日出くわしたデモについて



昨日新宿で出くわしたデモの先頭で先導する警察の車(上)、および
デモの行列をずっとカヴァーしてる警察官(下)。
こうしてあらためてみても、笑ってしまうほどものものしい。
全く無意味な仕事に思える。
 
警察(公安委員会)側の主観としてはどういうつもりなのか知らんが、結果的には通行人のデモに対する注目度を上げていると思う。
その意味ではデモに「協力」する形になっている、といえなくもない。
 
ただ、こうして警察官の壁が他の通行人とデモとを分断することは、デモをやっている人たちが「不逞のやから」である、というメッセージになっている。
こいつらはこうしてわれわれが抑えつけていないと何をするか分からない連中なのだ、あなたたち(通行人)のような一般人とは違う異常な人たちなのだ、と。
そういう意味では、これは決して「無意味な仕事」なのではないのかもしれない。
 
警察(公安委員会)が意図してこういうメッセージを発しようとしているかは知らない。
しかしそのメッセージは確実に受け取られていると思う。
その事実は不快である。
 
まあでも実際のところ、このような効果が狙われていると考えることは、深読みのしすぎかもしれない。
 
むしろ、警察官をこのように配置した者は、「予期しない事態」が起きることを恐れ、こうして過剰に見えるほどの人員を動員し、徹底的にデモを管理しようとしている、と考えるほうが実態に近いのだろう。
 
こういう、今の世の中にありがちなシステムの動き方については「しょーもな」というのが正直なところだ。
しかしこういうものが人々の心を不自由にし、社会を息苦しいものにしているのは確かだから、「しょーもな」じゃすまない。
 
昨日この場面に遭遇したとき、「警察官うざい!」「これいらないだろ!」ぐらいは叫んでおくべきだったか。