NHK大河ドラマ『龍馬伝』

ほかのことしながらチラチラ見てたんだけど、坂本龍馬とか勝海舟とかが妙に国士ふうなのが気になる。

  

ドラマ中、彼らはやたらと「日本が危ない」というふうなことを口にするんだけど、本当にそんなこと言ってたのか。

  

私の聞くところによれば、当時、武士階級ですら藩への帰属意識のほうが強く(というかむしろ藩への帰属意識「しかなく」?)、少なくとも国家としての「日本」なんてものはどこにも存在しなかった。

私たちが所与としている「日本」は、むしろ維新により成立した明治体制(学問的裏づけのある用語ではない。いま私が勝手に作った)が何十年もかけて作り出したものだった、はず。

  

勝とか坂本とかいった連中は、もっとあいまいな、モヤモヤした言葉でしゃべっていたんじゃないだろうか?

そして、彼らの意識は、「日本」にとらわれた私たちから見れば、もっとずっと「自由」にも見えるようなものだったんじゃないだろうか?

  

(ほんとうは「自由」なんて言ってしまうのはおかしくて、彼らは彼らでその時代なりの通念に囚われていたんだろうと思うけど、少なくともいまの私たちのそれとはまったく違うものだったはずで、それを私たちがかいま見ることができたならば、きっと私たちは少し自由になるだろう。)

  

学がないので、それこそこの程度の「あいまいな、モヤモヤした」ことしかいえないけどさー…