マリーザとアルナルド

Alta noite - Arnaldo Antunes

アルナルド・アントゥネスのアルバム"Nome"(1993)に収録。
マリーザ・モンチのアルバム"Verde, Anil, Amarelo, Cor-de-Rosa e Carvão"(1994)にも収録されてるが、こちらは歌ってるのはマリーザ一人だし、私は"Nome"ヴァージョンのほうが好きだ。
マリーザ・モンチとアルナルド・アントゥネスのデュエットが素晴らしい。
紙を丸めたり何か物を投げたりしたような音を、パーカッション的に使っているのも面白い。
あと、この曲には、なんとなく聴いていると気がつかない(すくなくとも私は)が、注意深く聴いていればすぐ分かる、ある仕掛けがある。聴いているとあれっと思う箇所があるはず。
とても美しい曲だと思う。
  
Marisa Monte ‐Amor I Love You

Marisa Monte " Memórias, Crônicas e Declarações de Amor " (2000) 収録。
Arnaldo Antunes 、この曲では19世紀ポルトガル小説( Eça de Queiroz により書かれた Primo Basílio )の一節を朗読している。
そして、このPV。
いかにも19世紀メロドラマ風のお芝居が展開されている(たぶん朗読されている小説をダイジェストしたものだと思う)。
主演はもちろん Marisa と Arnaldo !
ちなみに英語版wikipediaでちょっと調べてみたところ、Eça de Queiroz という作家、ゾラが評して「フローベールよりはるかに偉大」と言ったのだとか。
  
ところで、最初に書いた「ある仕掛け」というのは、「いつの間にかピアノがアコースティックギターに変わっている」というのがその答え。
仕掛けってほどでもないか(^^;