アメリカの天才少年

Shuggie Otis - Strawberry Letter 23

こちらはアメリカの天才少年。
 
シャギー・オーティスはR&Bミュージシャンのジョニー・オーティスの息子として1953年に生まれ、15才でレコードデビューした。この曲も10代で書かれたというから、掛け値なしの天才だろう。ただし、この曲をはじめとして素晴らしい曲を何曲も書き、録音しながら、ヒットに恵まれず、泣かず飛ばずであった。ヨンルーのように自殺はしなかったが(まだ存命)、ミュージシャンとしては不遇だったと言える。
'90年代に入り、再評価されたらしい。この曲もヒップホップのトラックで何度もサンプリングされたという。

The Brothers Johnson - Strawberry Letter 23

シャギーのオリジナルはあんま売れなかったが、ブラザーズ・ジョンソンによる'77年のカヴァーは大ヒットした。
オリジナルがどこかサイケっぽいというかメロウな感じを漂わせているのに対し、こちらのヴァージョンはぐっとファンキーになっている。
私はオリジナルのほうが好きかな。
 
ちなみに、このヴァージョンはタランティーノの『ジャッキー・ブラウン』で使われている。
 
しかし恋の歌をこういう場面で使うとはね…タランティーノめ…
 
Phil Upchurch - Strawberry Letter 23
 
ギタリスト、フィル・アップチャーチによるインストヴァージョン。
さらにドロドロにファンキーに。
オリジナル及びブラザーズジョンソンヴァージョンで聴き処となっている、ギターソロのところでは、フィルは逆に全くギターを弾いていないのも面白い。
あと5分くらいはグチャグチャに弾き続けてもよかったのに。