映画

十字架焼却の歴史

合衆国におけるヘイトスピーチ規制の文脈において重要な連邦最高裁判決であるVirginia v. Black 538 U.S. 343 (2003)を読んでいるのだが、そこで素描されている「十字架焼却(cross burning)」なる行為の歴史が非常に興味深い。 Virginia v. Black判決(以…

「ココロ、オドル。」

2004年作品、監督:黒沢清、主演:浅野忠信 (その3まである。現時点ですべて視聴可能である) 雑誌『Invitation』の企画(宝酒造株式会社協賛で、同社の焼酎を画面に登場させている)で、同誌にDVDとして同封されていた20分強の短編作品。特殊な機会を除け…

ぜひやってほしいレトロスペクティヴ

・追悼クロード・シャブロル まあこれはそのうち日本でもやるだろな…やるよね!?もしかしてもうやってる? ・50年代のフリッツ・ラング けっこう見損ねている作品が多い。マリリン・モンローが出てるという「クラッシュ・バイ・ナイト」とか、超見たい。 …

フリッツ・ラング

マン・ハント - 一人でお茶を 白黒映画だが、場面ごとに光と影を絶妙に活かした絵で情景が描かれ、カラー映画にはない美と深みを見せてくれる。陽射しの差し込むドイツの森、カーテンで閉ざされた薄暗い部屋、ひきずられてきた傷ついた男の足が絨毯に残した…

本編より面白い主題歌PV

相対性理論と大谷能生 - 乱暴と待機映画見てきたんだけど、困ったことにこの主題歌のPV(監督は映画と同じ富永昌敬)のほうが映画本編よりも面白いと感じてしまう。 そもそも、どなたかがこのスレにこの映像を貼り付けていたのを見て、これは映画のワンシー…

『乱暴と待機』

きょう見てきた。 詰まらなくはないし、これはいいと思うところもあったんだけど、どうも美波の演じるナナセという女がなー… 嫌われることを極端に恐れている(そのため山田孝之の演ずるいやらしい隣家の夫に迫られると断れずに性交に応じてしまう)という神…

セウ・ジョルジによるデヴィッド・ボウイ

Seu Jorge - Life On Mars 映画『ライフ・アクアティック』の監督ウェス・アンダーソンに「ポルトガル語でデヴィッド・ボウイの歌を歌ってくれ」と頼まれたとき、セウ・ジョルジははじめ原曲を台無しにしたくない、と断ったのだという。 しかし彼は押し切ら…

プリンスドキュメンタリー顛末記

プリンスのドキュメンタリーを撮ることを依頼された映画監督が、プリンスのあまりのクレイジーぶりに数日で撮影を断念した、その抱腹絶倒ものの顛末をあますことなく語ったウェブ上の記事を探したいのだけれど、その監督の名前(そこそこ名の知れた人だった…

アメリカの天才少年

Shuggie Otis - Strawberry Letter 23 こちらはアメリカの天才少年。 シャギー・オーティスはR&Bミュージシャンのジョニー・オーティスの息子として1953年に生まれ、15才でレコードデビューした。この曲も10代で書かれたというから、掛け値なしの天才だろう…

虹の彼方に

Judy Garland - Over The Rainbow ジュディ・ガーランドの1939年の出演作『オズの魔法使い』より。 忘れがたいこの歌。犬もかわいいし最高!! ところで、wikipediaのジュディ・ガーランドの頁(日本語版)をみたら、 「同性愛に対しても全くこだわりがな」…

暗闇でダンス

Barbee Boys - 暗闇でDANCE バービーボーイズのデビューシングル、1984年。 相米慎二監督作品『台風クラブ』(1985)の冒頭、夜の学校のプールに忍び込んだ水着の中学生女子たちがプールサイドで踊り狂う場面に使われていて、なにこれいかす!!と思った。 そ…