判決
昨日アップしたエントリーのブコメで、国旗に言及する方がいた。 私も日本で十字架焼却に類比すべきものを挙げるとしたら日章旗(日の丸)しかない、と考えており、下書きの段階では「ナチの鍵鉤*1十字」に言及した後でその点にも触れようと考えていた。 と…
合衆国におけるヘイトスピーチ規制の文脈において重要な連邦最高裁判決であるVirginia v. Black 538 U.S. 343 (2003)を読んでいるのだが、そこで素描されている「十字架焼却(cross burning)」なる行為の歴史が非常に興味深い。 Virginia v. Black判決(以…
現在全国各地の裁判所に係属中の靖国合祀訴訟の一つにおいて、前例のない画期的判断がなされたようだ。 靖国神社への戦没者名提供「政教分離に違反」 大阪高裁 太平洋戦争の戦没者らの遺族8人が「遺族の意思に反して靖国神社に親族を祭られ、故人をしのぶ権…
id:tari-G氏にご教示いただいた*1、愛知大学法学部法経論集第183号に掲載されているサリバン事件の連邦最高裁判決の全文の日本語訳が、pdfファイルとして愛知大学のウェブサイトに全文アップされていることがわかった。 なぜわかったのかといえば、愛知大…
こちらのつづき。 烏賀陽(うがや)弘道氏の「言論の自由には、相手を不快にする権利も含まれる。(1964年のアメリカ連邦最高裁裁判所判決) 」というツイートは本当に正確なところを述べているのか?という疑問についての調べの途中経過報告である。 と…
言論の自由*1には、相手を不快にする権利も含まれる。(1964年のアメリカ連邦最高裁裁判所判決) 11:07 PM Nov 11th webから 烏賀陽 弘道 on Twitter: "言論の自由には、相手を不快にする権利も含まれる。(1964年のアメリカ連邦最高裁裁判所判決)"…
あまりに形式的な 10月26日、いわゆる靖国合祀取消訴訟につき、那覇地裁が原告の請求*1を全て棄却する判決を出した。 報道によれば、主に以下のような理由で原告の請求は棄却されたようだ。 判決で平田直人裁判長は、山口県護国神社への合祀をめぐり遺族…
十字架を燃やす行為を犯罪として処罰するヴァージニア州法の合憲性が問題となったVirginia v. Black 538 U.S. 343 (2003)の一部を訳出したものである。本エントリの日付は同判決の日付にならった。 同判決の法廷意見(O'Connor判事)は、事案の概要を説明す…