偏見煽りまくり記事

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091108-OYT1T00140.htm
「米テキサス州のフォートフッド陸軍基地で5日、米兵ら13人を射殺した軍医(少佐)、ニダル・マリク・ハサン容疑者(39)は、コーランを隣人に配るような熱心なイスラム教徒だった。」
「車には「アッラーは愛」というステッカーを張っていた。」
↑ってさ。ちょっとこういう書き方はあまりに無神経なんじゃないの?
例によって「中立」を装って、
何の評価も加えずに「事実」だけを拾うってスタイルを採ってるけどさ。
イスラム教徒はテロリスト」って言わんばかり、
偏見煽りまくりだろう。
読売新聞のこの記事のような視線こそが、犯人を凶行に走らせたといえるんじゃないか。

また、「ハサン容疑者は米国生まれだが両親はパレスチナ出身。AP通信によると、同僚には「私は米国人である前にイスラム教徒だ」「テロとの戦いイスラムとの戦いだ」などと漏らしていた。11月末にもアフガニスタンに派遣される予定だったが、戦争には強く反対していたとみられる。」
との記述もあって、
犯人は、「テロとの戦いイスラムとの戦いだ」という短絡的なものの見方(合衆国支配層にとって都合のいいものの見方)を内面化し、それに追い詰められていたであろうことが見て取れる。
ジャーナリズムなら、「イスラム教徒だからやった」のではなく、「イスラム教徒であるが故に追い詰められた」という視点は当然持ってしかるべきだろう。
たんに批判能力を欠いているだけでなく、偏見丸出しでもあるこの記事には、強い怒りを感じる。
日本にだってイスラム教徒はいるんだし…