朝のニュースの「仕分け」報道

 
レンホウとかが舌鋒鋭く官僚どもを論破すればするほどしらけた気分になる。
一般人向けの「分かりやすい」ショーを見せられて、ホラホラ、全ては権力の内部であらかじめ決まっているのだから、お前らはこうやって官僚がやり込められているのを見て溜飲でも下げてなさい、と言われているような。
やり込められている官僚に財務省の官僚は含まれていない。
 
もちろん仕分けという政策の内容の是非じたいはまた別なんだけど。
無意味な支出を削減するってのはそりゃやるべきことなんだろう。
 
ところで仕分けの対象として挙げられてるリストの選択基準は気になる。
TVカメラ前にして演じられるパフォーマンスの脚本が書かれている段階で、何がリストから撥ねられたのか。それはTVのニュースで報道されないんだよな。言及すらされていないんじゃないか。
それが知らされなきゃ、仕分けという政策の内容の是非なんか、TVを見てる一般人に分かるわけない。
 
もう一つ気に入らないのが、レンホウらの口をついて出る「ムダ」「民営化」って言葉。
「ムダ」って言葉は、全てを経済的効率性という尺度で切り捨てるための便利な道具としてしばしば使われてきたし、「民営化」が何を招いたかは既に周知のとおり。もっぱら利益追求をおこなう大企業がいくつか生まれ、不採算部門はそれが公共のため必要かどうか検討されることもなく潰された。